やまもとくんエナジー

冬季の太陽光発電・蓄電池・エコキュートはどうなる?

冬季の太陽光発電・蓄電池・エコキュートはどうなる?

冬季の太陽光発電・蓄電池・エコキュートはどうなる?
監修者:野口尚稔
監修者 野口尚稔
「株式会社やまもとくんエナジー」マーケティング担当
屋根診断の専門家として、住宅の状態を正しく見極めたうえで、太陽光発電の適性を判断しています。
太陽光は単なる設備工事ではなく、屋根や防水、将来のメンテナンスまで考慮すべきもの。
お客様の住まいを長く守る視点から、本当に適した太陽光導入を提案しています。

発電量の変化・注意点・凍結予防まで徹底解説

太陽光発電や蓄電池、エコキュートは、年間を通して使う設備ですが、
冬季は「発電量が落ちる」「機器が凍結するのでは?」といった不安を持つ方が多い季節です。

本記事では、

  • 冬の太陽光発電量はどの程度下がるのか
  • 蓄電池は冬でも問題なく使えるのか
  • エコキュートの凍結・故障リスクと予防策

について、実際の運用を踏まえてわかりやすく解説します。

冬季の太陽光発電量はなぜ下がる?

主な理由は「日照時間」と「太陽高度」

冬は夏に比べて、

  • 日照時間が短い
  • 太陽の位置が低い

この2点により、発電量は年間で最も少なくなる傾向があります。

一般的には、

  • 夏を100%とした場合
  • 冬は60〜70%前後

まで発電量が落ちるケースが多く見られます。

ただし「寒さ=悪い」わけではない

太陽光パネルは、実は高温に弱く、低温に強いという特性があります。
そのため、

  • 晴れている
  • パネルに雪や霜が載っていない

こうした条件が揃えば、気温が低くても安定した発電が期待できます。

また、冬は空気中の水蒸気量が少なく、空が澄みやすい季節でもあります。
そのため、晴天時には日射条件が安定し、想像以上に発電量が伸びる日も少なくありません
発電量は「季節」だけで判断せず、天候や設置条件によって日ごとに差が出る点も理解しておくことが大切です。

冬季の太陽光発電で注意すべきポイント

積雪・霜・汚れによる発電低下

  • パネルに雪が積もる
  • 朝霜が溶けるまで時間がかかる

これらは一時的に発電量を下げます。

無理に雪下ろしを行うと、

  • パネル破損
  • 転落事故

のリスクがあるため、基本的には自然に溶けるのを待つのが安全です。

実は、太陽光発電設備には
「どの程度の積雪まで耐えられるか」という設計基準が存在します。

一般的な住宅用太陽光パネルは、
積雪荷重20〜30cm前後(地域仕様では50cm以上)を想定して設計されており、
通常の降雪であれば、雪の重みだけで破損することはほとんどありません。

また、パネルは表面が滑りやすく、
傾斜角が確保されていれば、日射や気温の上昇とともに自然落雪するケースが多いのも特徴です。

そのため、
「少し雪が積もった=すぐに除雪が必要」というわけではなく、
設計上の積雪基準を理解したうえで、無理な雪下ろしを避けることが重要です。

太陽光発電は、季節ごとの日照時間や天候の影響を受けやすい設備です。
▶︎ 太陽光発電の仕組みはこちら
https://yamamotokun-energy.co.jp/blog/solar-battery-installation-cost/

冬季の蓄電池の使い方と注意点

蓄電池は冬でも正常に使える?

結論から言うと、
ほとんどの家庭用・産業用蓄電池は、冬でも問題なく使用可能です。

ただし、以下の点は理解しておく必要があります。

気温低下による性能変化

リチウムイオン電池は、

  • 気温が低いと
  • 一時的に充放電効率が下がる

ことがあります。

これは故障ではなく、電池の特性です。
気温が戻れば性能も回復します。

また、寒冷環境では一時的に
「思ったより放電量が少ない」と感じることがありますが、
これは劣化ではなく、安全制御が働いている状態と考えて問題ありません。

冬こそ蓄電池が活躍する場面

冬は、

  • 日照時間が短い
  • 電気使用量が増えやすい(暖房・給湯)

ため、
昼間に発電した電気を蓄電し、夜に使うという運用が非常に効果的です。

さらに、暖房やエコキュートの使用が増える冬季は、
電力使用のピークが朝夕に集中しやすくなります。
その時間帯を蓄電池で補うことで、
電気代の抑制と電力の安定利用の両立が期待できます。

また、冬季は積雪・強風による停電リスクもあるため、
非常用電源としての価値も高まる季節といえます。

蓄電池は、太陽光発電と組み合わせることで、冬場や災害時にも安定した電力を確保できる心強い設備です。
導入メリットや活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎ 家庭用蓄電池の仕組みと活用方法はこちら

https://yamamotokun-energy.co.jp/blog/storage-battery-benefits/

冬季のエコキュートで最も重要なのは「凍結対策」

エコキュートは冬に壊れやすい?

エコキュート本体は、
寒冷地仕様で設計されているものが多く、
通常使用で簡単に壊れることはありません。

ただし注意が必要なのが、
配管の凍結です。

なお、凍結防止機能の設定や配管の保温など、基本的な対策をきちんと行っていれば、過度に心配する必要はありません。ここからは、冬でも安心してエコキュートを使うために、具体的にどんな対策を行えばよいのかを順番に紹介していきます。

エコキュートの凍結が起こりやすい場所

  • 給水管・給湯管
  • 追い焚き配管
  • 屋外露出部分

特に、

  • 気温が0℃以下になる地域
  • 風が強い場所

では凍結リスクが高まります。

また、日中は気温が上がる地域でも、
夜間から早朝にかけて急激に冷え込む場合は注意が必要です。
配管内部の水が凍結と解凍を繰り返すことで、
知らないうちに負荷がかかり、トラブルにつながるケースもあります。

今日からできるエコキュート凍結予防策

① 凍結防止運転を有効にする

多くのエコキュートには、
自動凍結防止機能が搭載されています。

  • 電源を切らない
  • ブレーカーを落とさない

これが最も重要です。

特に夜間に電源を切ってしまうと、
外気温の低下にエコキュートが対応できず、
配管内部の水が凍結する原因になります。
冬場は「常に通電させておく」ことを意識しましょう。

② 配管の保温対策

  • 保温材の劣化チェック
  • 露出配管への追加保温

築年数が経っている場合、
保温材が劣化しているケースも多いため注意が必要です。

保温材が破れていたり、隙間が空いていると、
そこから冷気が入り凍結しやすくなります。
簡単な補修でも効果があるため、
冬前に一度状態を確認しておくと安心です。凍結しにくい状態を保てます。
特に気温が氷点下になる予報の日は、
就寝前に対策しておくと安心です。

浴槽の循環口まわりにお湯(または水)を残す

エコキュートなどの給湯器には、
外気温が低下した際に、浴槽の残り湯を循環させて配管の凍結を防ぐ機能が搭載されています。

この凍結防止機能を正常に働かせるためには、
浴槽の循環口がしっかりお湯(水)に浸かっている状態を保つことが重要です。

具体的には、

  • 循環口の中心から10cm以上お湯または水を張っておく
  • 外気温が下がる冬場は、入浴後すぐに残り湯を捨てない

といった点に注意しましょう。

④ 長期不在時は水抜き

旅行などで家を空ける場合は、
取扱説明書に沿った水抜き作業を行うことで、
凍結・破損リスクを大きく下げられます。

不在中は異変に気づけないため、
凍結トラブルが起きると被害が大きくなりがちです。
少し手間でも水抜きを行っておくことで、
帰宅後の思わぬ故障を防ぐことにつながります。

https://yamamotokun-energy.co.jp/blog/solar-ecocute-self-consumption/

冬季は「太陽光+蓄電池+エコキュート」の相性が良い

冬は発電量が下がる一方で、
電気・給湯の使用量は増えやすい季節です。

だからこそ、

  • 昼間の太陽光を蓄電池にためる
  • 夜間や早朝に電気を使う
  • エコキュートを安定運用する

このエネルギーの組み合わせが重要になります。

さらに、日中の発電分をそのまま消費するだけでなく、
余剰電力を蓄電池に回すことで、
朝夕の電力ピークや給湯負荷にも柔軟に対応できます。
結果として電力会社から購入する電気を抑えられ、
冬場でも光熱費の上昇を最小限に抑える運用が可能になります。

まとめ|冬こそ「正しい知識」で差が出る

冬季の太陽光発電・蓄電池・エコキュートは、
「使えなくなる設備」ではありません。

  • 太陽光は発電量が下がるが、ゼロにはならない
  • 蓄電池は冬でも心強い電源になる
  • エコキュートは凍結対策をすれば安心して使える

重要なのは、
冬の特性を理解し、事前に備えることです。

正しい知識と適切なメンテナンスがあれば、
冬でも太陽光・蓄電池・エコキュートは、
暮らしと事業をしっかり支えてくれます。

また、冬季は設備の状態を見直す良いタイミングでもあります。
発電状況や電力使用量を把握し、必要に応じて運用方法を調整することで、
無理なく効率的にエネルギーを活用できます。
季節ごとの特性を味方につけることが、長く安心して使い続けるポイントです。

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