やまもとくんエナジー

ペラペラ太陽光の特徴と向き不向き|地震・台風を考えた屋根選びのポイント

ペラペラ太陽光の特徴と向き不向き|地震・台風を考えた屋根選びのポイント

ペラペラ太陽光の特徴と向き不向き|地震・台風を考えた屋根選びのポイント
監修者:野口尚稔
監修者 野口尚稔
「株式会社やまもとくんエナジー」マーケティング担当
屋根診断の専門家として、住宅の状態を正しく見極めたうえで、太陽光発電の適性を判断しています。
太陽光は単なる設備工事ではなく、屋根や防水、将来のメンテナンスまで考慮すべきもの。
お客様の住まいを長く守る視点から、本当に適した太陽光導入を提案しています。

地震・台風の観点と向き不向き(屋根点検の重要性)

近年、太陽光発電の選択肢として「ペラペラ太陽光」「薄型・軽量太陽光」と呼ばれる製品が注目されています。
従来のガラスパネルに比べて薄く、軽量で、屋根への負担が少ないとされる一方で、

  • 本当に地震に強いのか
  • 台風や強風で剥がれないのか
  • どんな家にも向いているのか

といった不安の声も少なくありません。

特に日本は地震・台風が多い国です。「軽いから安心そう」というイメージだけで判断してしまうと、あとから後悔につながるケースもあります。
この記事では、“ペラペラ太陽光”の特徴を整理しながら、地震・台風の観点での安全性、そして向いている家・向いていない家の違いを解説します。

そもそも“ペラペラ太陽光”とは何か?

ペラペラ太陽光とは、一般的に以下のような特徴を持つ太陽光パネルを指します。

  • 従来型より薄型・軽量
  • 架台を使わず、貼り付け施工を採用するケースがある
  • 屋根への荷重が小さい
  • 外観がスッキリしやすい

従来のガラスパネルは、1枚あたりの重量があり、屋根に架台を固定して設置するのが一般的です。一方、軽量タイプは重量を抑えることで、屋根への物理的負担を減らすことを目的としています。

この「軽さ」が注目される理由のひとつが、地震対策です。

ペラペラ太陽光とペロブスカイト太陽電池の違い

最近、「ペラペラ太陽光」とあわせて耳にすることが増えたのがペロブスカイト太陽電池です。
どちらも「薄い・軽い」という共通点があるため、混同されがちですが、中身と立ち位置は大きく異なります。

ペラペラ太陽光とは?

これまで説明してきた“ペラペラ太陽光”は、
すでに住宅向けとして実用化されている軽量タイプの太陽光パネルを指します。

  • 住宅の屋根に実際に施工できる
  • 製品保証・施工方法がある程度確立されている
  • 地震対策や屋根荷重を考慮した「現実的な選択肢」

つまり、今すぐ導入を検討できる太陽光です。

ペロブスカイト太陽電池とは?

一方、ペロブスカイト太陽電池は、
次世代型として期待されている新技術です。

特徴としてよく挙げられるのは、

  • 非常に薄く、軽い
  • 曲げられる素材で、壁や窓などにも応用可能
  • 製造コストを下げられる可能性がある

といった点です。

ただし現時点では、

  • 住宅屋根向けとしての長期耐久データが十分でない
  • 量産・流通・施工体制がまだ確立途上
  • 実際の一般住宅での採用例は限定的

という状況で、「将来に期待される技術」という位置づけになります。

住宅用としての決定的な違い

両者の違いを、住宅目線で整理すると以下の通りです。

項目ペラペラ太陽光ペロブスカイト太陽電池
実用性すでに住宅で導入可能実証・研究段階が中心
施工実績あり限定的
保証・制度比較的整っている今後の整備待ち
向いている用途今すぐの屋根設置将来の新しい設置場所

「待つべきか、選ぶべきか」の考え方

「どうせならペロブスカイトを待った方がいいのでは?」
という声もありますが、これは目的次第です。

  • 今の電気代を下げたい
  • 停電対策を早めに整えたい
  • 屋根の状態的に今が載せ替え・整備のタイミング

こうした場合は、実績と保証がある現行の太陽光(ペラペラ含む)を選ぶ方が現実的です。

一方で、
「今すぐの導入は考えていない」「将来の技術動向を見たい」という場合は、ペロブスカイトの進化を待つという選択も否定はできません。

地震の観点から見たメリットと注意点

軽い=揺れにくい、は本当か?

建物は上部が重いほど、地震の揺れの影響を受けやすくなります。
そのため「屋根を軽くすること」は、耐震の基本的な考え方のひとつです。

この点で見ると、ペラペラ太陽光は

  • 屋根の重量増加を抑えられる
  • 建物全体の重心を上げにくい

という意味では、理論上は地震に有利と考えられます。

注意すべきは「固定方法」

ただし、重要なのは「軽さ」そのものではなく、どう固定されているかです。

  • 貼り付け施工の場合、接着層の劣化
  • 下地の状態が悪いまま施工されたケース
  • 経年で剥離リスクが高まる屋根材

こうした条件が重なると、地震時にズレや浮きが起こる可能性もゼロではありません。

つまり、
軽い=無条件で安全ではなく、屋根の状態と施工方法が揃って初めて安全性が成立します。

台風・強風の観点で見たメリットとリスク

台風で怖いのは「風圧」と「めくれ」

台風時に屋根で問題になるのは、単純な重さよりも風による引き剥がし力です。

従来型パネルは架台で固定されているため、固定強度が確保されていれば比較的安定します。一方、ペラペラ太陽光は、

  • 軽量ゆえに風の影響を受けやすい
  • 端部処理や施工精度で差が出やすい

という特徴があります。

向いている屋根・向いていない屋根

台風リスクの観点で見ると、

向いているケース

  • 形状がシンプルな屋根
  • 劣化が少なく、下地が健全
  • メーカー指定の施工条件を満たせる

注意が必要なケース

  • 屋根材が浮いている・反っている
  • 過去に雨漏り歴がある
  • 強風が吹き抜けやすい立地

このように、「軽量だから大丈夫」ではなく、屋根条件との相性が極めて重要です。

ペラペラ太陽光が向いている家・向いていない家

ここまでを踏まえると、向き不向きはかなりはっきり分かれます。

向いている家の特徴

  • 屋根の劣化が少ない
  • 築年数が比較的浅い、または屋根メンテナンス済み
  • 重量増加をどうしても避けたい事情がある
  • 外観をスッキリさせたい

向いていない可能性が高い家

  • 築年数が古く、屋根点検を長年していない
  • 割れ・浮き・サビ・防水層の劣化が見られる
  • 将来的に屋根リフォームを予定している

特に注意したいのは、「屋根の状態を確認しないまま施工してしまうケース」です。
これは、軽量タイプでも従来型でも共通する“失敗の原因”です。

なぜ「屋根点検」が最重要なのか

太陽光は10年、20年と使い続ける設備です。
その土台になる屋根が不安定なままでは、どんなパネルを選んでもリスクは残ります。

屋根点検では、次のような点を確認します。

  • 屋根材の割れ・欠け・浮き
  • 防水シートの状態
  • 棟板金の固定状況
  • 雨仕舞いに問題がないか
  • 将来のメンテナンス時期

これを把握せずに太陽光を載せると、数年後に
「屋根修理が必要 → 太陽光を一度外す」
という二度手間が発生することもあります。

太陽光設置前に確認すべき屋根の状態や、カバー工法・葺き替えを検討すべきケースについては、

こちらの記事で詳しく解説しています。

https://yamamotokun-energy.co.jp/blog/solar-roof-check-cover-replacement/

やまもとくんエナジーの考え方

やまもとくんエナジーでは、太陽光の提案において
「載せられるか」ではなく「載せるべきか」を最優先に考えています。

軽量タイプであっても、

  • 屋根の状態が悪い場合
  • 将来的に屋根工事が避けられない場合
  • 太陽光のメリットよりリスクが上回る場合

こうしたケースでは、無理に設置をおすすめしません

また、外装リフォームを長年扱ってきた立場から、
「太陽光より先に屋根を整えた方が、結果的に得になる」
ケースも数多く見てきました。

太陽光は設備ですが、屋根は家の一部。
設備ありきではなく、住まい全体として合理的かどうかを基準に判断する、というのがやまもとくんエナジーの基本姿勢です。

まとめ

ペラペラ太陽光は、
地震・台風に対して有利になる可能性を持つ一方で、万能ではありません。

  • 軽量であることは確かにメリット
  • しかし、安全性を左右するのは「屋根の状態」と「施工条件」
  • 向き不向きは家ごとに大きく異なる

結論として重要なのは、
パネルの種類を選ぶ前に、必ず屋根を確認すること。

屋根点検を行い、
「今載せて問題ないのか」「先に整えるべきか」
を整理したうえで選ぶことが、後悔しない太陽光導入につながります。

太陽光は長く付き合う設備だからこそ、
軽さや新しさだけでなく、住まい全体の安全性を軸に判断することこれが、最も重要なポイントです。

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